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2009年6月29日 (月)

憂国者、福武総一郎。@芸術の島『Naoshima』の創造主

私は、もともと現代美術の世界には、そんなに詳しくなく、分かってぎりぎりアールデコ止まり。画家で言えば、クリムトやミュシャ、ウィーン分離派。建築家で言えば、アントニオ・ガウディやレヒネル・エデン。そこら辺どまり。

だから、「直島に行く!」と言った私に、美術出版社に勤める妹は、直島の凄さをうまくレクチャーしてくれ、何枚かの美術館の招待券までくれました。

それでも、あまり、よく知らなかったのです。この福武総一郎という方について。実際にお話を聞くまで。

もともとプログラムにないサプライズゲストだったのに、安藤氏の講演会の後、懇親会に現われて参加者と気さくに話をしてくれ、さらに翌朝のモーニングセッションで講演までしてくれるとは。

この方のアートと地域活性化にかける熱い思いは、実際に目に見える成果として各方面で賞賛されているので、ここで殊更言うつもりはないのですが…

ひとつだけ。

この方も、憂国者だったのです。

月曜朝、1時間弱の講演会。それは、「芸術を通じた、地域コミュニティの再生」への熱い思いに溢れていました。

その最後に、福武会長は、こう仰いました。

「このままでは、日本は滅びてしまう。その危機感があって、それをどうしたら克服できるのか悩みながら、ここまで来ました。(プロジェクターを見上げて)皆さん、これは自分が買い取った三島由紀夫の最後の情景です。皆さん、三島由紀夫の檄文を読んでください。日本の将来に、思いを馳せてください。」

不意をつかれました。物静かな芸術家のパトロン、その胸中に、こんな強烈な思いがあったなんて。

おそらく、このツアーに参加したほとんどの人は、このくだりを聞き流したかもしれない…。

でも、自分にとっては、この度の最大の収穫だったかも、と思える鮮烈な一言でした。

国への想いがあって、地域への想いがある。そしてこの地域を世界に冠たるものにする、その手段として、福武総一郎は現代美術を選んだのです。

その不屈の闘志と憂国の想い。すごい人に出会えてしまいました…。

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